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マイナンバー制度の実務が始まりました

12月となり平成28年分の扶養控除申告書を集める季節となりました。事実上、マイナンバー制度の実務が始まったと言ってよいでしょう。そこで実務上よく聞かれるマイナンバーの質問にお答えしたいと思います。

Q1:今年の年末調整からマイナンバーを使うんですよね。
A1:いえ、平成27年分の年末調整には使用しません。ですから本年12月中に何が何でもマイナンバーを集める必要はありません。まだ通知書が届いていなくても大丈夫です。

Q2:DV被害とかでマイナンバー通知書を手に入れることができない人がいるんだけど。
A2:住民票をもらってくれば、もう番号が割り振られていますよ。ただ他の方法もありますし、深い事情があるならば、まずは本人から役場に連絡してもらうと良いですね。

Q3:従業員などがマイナンバーの提供を拒否してきたらどうすれば良いの。
A3:こんな感じで努力はしたけど無理でしたと言う旨の記録を残せば、マイナンバーなしでも書類は受け付けてくれるから大丈夫です。あまり無理はしないでください。

Q4:法人番号が配布されたけど、次の決算申告において売掛金の内訳明細とかに客先の法人番号とか書かなければいけないの。
A4:将来はそうなるかもしれませんが、今のところ大丈夫です。自社以外の番号を記載するのは支払調書など極めて限定的です。

Q5:本人確認の書類はコピーして残しておく必要があるの。
A5:残す義務はありません。責任者の目前で確認し、返してしまっても大丈夫です。確認済なのか、誰が確認したかなどの記録は必要でしょうね。コピーを残した場合、他の書類同様の安全管理措置をとる必要があります。

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