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月刊未来経営

消える職業・なくなる仕事

ご存じの方も多いと思いますが、英オックスフォード大学でAI(人工知能)を研究しているマイケル・A・オズボーン准教授は、今後10年から20年程度で、コンピュータの進化によりアメリカの総雇用者の約47%の仕事が自動化されると予想し、そして特にその可能性が高く確率は90%以上と予測されている職業の中には、私たち会計事務所の基幹業務の一部もしっかりランクインしていました。

いままでコンピュータやロボットに取って代わられる職業と言えば、ルーティーンな仕事や単純作業で、ものごとを認知したり、それについて調べたり、また調査に基づいて判断したりするのは人間の領域とされていました。
しかし人工知能の進化、ビックデータの活用などにより、相当の知識労働者の職業でさえも消えてなくなるかもしれないと言われています。
たとえば癌の治療計画を作る仕事など、まさに優秀な医師の判断領域と思うのですが、アメリカの某がんセンターでは、60万件の医療報告書、150万件の患者記録や臨床試験、200万ページ分の医学雑誌を分析し、コンピュータが患者個々人の症状や遺伝子、薬歴などを他の患者と比較することで、それぞれに合った最良の治療計画を作ることにすでに成功しているらしいのです。

わが身に振り返ってみて、皆様方のご職業は大丈夫でしょうか。ロボットや人工知能が職場に溢れ、仕事を奪われた人間が失業者になっていく様は想像するだけでも恐ろしいですが、おそらく止めることはできません。ただこれは産業革命当時、蒸気機関の登場で様々な人間の仕事が奪われたことと基本的に変わりません。
つまり時代を先取りし、姿かたちを変えていくしか生き残れないということです。新年にあたり、10年後を見据えて、今後自分をどう変えていくべきか立ち止まって考えてみませんか。

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