クレカ納税
納税の方法も多様化し、電子納税、コンビニ納税に続き、今年からクレジットカードにより納税ができるようになりました。
クレカ納税は所得税、贈与税、消費税、法人税など、ほとんどの税目で可能となり、加算税などの罰金類にも対応しています。ただし国税のみです。地方税は自治体や税目ごと対応がバラバラです。
やり方は専用のサイトに入っていって、金額など必要事項を書き込んで、最後にクレジットカードの番号などを入力し、確認、決済ですから、ネットで買い物をする感覚に似ていると思います。もちろん365日24時間いつでも対応してくれます。
しかし納付書とカードを持ってコンビニなどに行っても対応はしてくれません。あくまでネットで、です。
また納税日はネットでの手続日であって、銀行からの引き落とし日ではありません。ですから資金繰りが厳しい場合、少し時間は稼げます。さらにカードの機能を利用して分割払いも可能です。
気になるのはポイントとの関係かと思います。何とうれしいことにポイントは付きます。おそらく1%前後と思います(カード会社による)。しかし一方で普通はショップが負担するカード手数料(0.76%)が納税者の負担ですから、考えるほどお得にはならないし、場合によっては損になると思います。
これらを考えると所得税と個人の消費税の場合は全く面倒がない分、従来の振替納税のほうに軍配が上がるかと思いますが、贈与税であればクレカ納税しても良いかなと思います。また源泉税の納税も夜間や休日に給与計算して、そのままクレカ納税というのも便利かなと思います。法人税や法人の消費税となると金額が大きすぎてカードの利用限度を超える可能性も高いですし、地方税でクレカ納税に対応しているところがまばらなのであまり意味がないと思います。
これから確定申告期を迎えますが、場合によると振替納税と二重に引き落とされる可能性がありますので、クレカ納税してみたいという方は必ず担当者までお申し出ください。