デイサービス見学会
6月12日、私共が運営するC-MAS長野未来支部の会員の皆様と話題のデイサービスを見学してまいりました。
「たんぽぽ温泉デイサービス一宮」というデイサービスで定員250人のマンモスデイサービスです。施設に入ると明るく開放的で広大な食堂兼機能訓練室が広がり、その周りを入浴施設、カラオケルームなどが取り囲む作りは一般の人が利用するヘルスセンターと間違えるような雰囲気でした。
ヘルスセンターと違う点は、利用者が懸命に機能訓練に取り組んでいる姿にあります。介護員はプールの監視員のように遠くから見ているだけなのに、施設を1周する100メートルほどの廊下を懸命に歩く利用者、リハビリマシンと必死に格闘している利用者、体操をしている利用者など利用者自ら地道な機能訓練を黙々と行う姿がありました。この機能訓練を自ら行う仕掛けがこの施設最大の特徴でした。
仕掛けというのは、機能訓練を行うとシードという施設内通貨がもらえます。そのシードでパチンコ、カジノ、マッサージなど様々な娯楽施設が利用できる仕組みのため、シードを稼ぐために機能訓練をがんばる仕掛けになっています。もちろん機能訓練は適切な介護計画のもとで行われ、3か月に1回効果を測定し、結果を本人、ご家族、ケアマネに報告する仕組みです。
このため、機能が回復する利用者が多く、ご家族、ケアマネの評判により利用者が増える好循環が起こっています。
規模が桁外れのため、このまま参考にできる点は少ないと思いますが、「利用者が楽しく過ごすレスパイト機能」、「機能回復効果が高い機能訓練」、「ご家族などにデイサービスの良さをアピールする」といった視点で考えると参考になる点が多かった施設見学会でした。やはり、生の現場を見ることの重要性を改めて感じました。