介護施設の最も簡単な広告の仕方
介護施設をもっと地域の人たちに知ってもらうためには、どうしたらいいでしょう。雑誌や新聞社に取材に来てもらう?それともCMを打つ?どれも大変そうです。最も簡単な方法は、施設そのものを広告にしてしまうことです。商圏の狭い介護施設だからこそ有効な手法です。
スターバックスは、最も有名なコーヒーショップの一つですが、チラシも配らないしCMも打っていません。では、どうやって消費者に認知させているのでしょう。それはお店を出すことです。あの有名な人魚をかたどったロゴを大きく掲げ宣伝するのです。黒と緑の人魚のロゴを見ただけでスターバックスと分かり、寄りたくなってしまいます。お店そのものが広告なのです。
もちろん、介護施設がスターバックスのような強力なブランド・アイデンティティ(個性)を作り出す必要はありません。しかし、あそこにあの店舗があるということが、頭の中に建物のイメージと一緒に蘇ってくること(ブランド再認)は、一緒ではないでしょうか。
しかしながら、介護施設はもともと民家だったところを改装して使用しているせいか、どこにあるのかすぐ近所の人でも知らなかったりします。介護事業は来店型の店舗であり、かつ施設系については装置産業でもある以上、ファサード(店舗正面の外観)がとても重要なはずです。分かりやすいネーミングや看板、周りを綺麗にしておくことはいうまでもありません。もちろん目立てばいいというものではありませんが、介護施設として認識してもらう必要はあります。何度も何度も目にしているうちに、将来利用するであろう顧客にその存在を刷り込むのです。それが心の中のブランドシェアを高め、そして、介護サービスを利用したいと思ったときに、真っ先に建物のイメージと一緒に自社を思い出してもらえるのです。