新入社員が陥るリアリティショック
ゴールデンウィークに「退職代行サービス」への依頼が殺到したニュースが記憶に新しいかと思います。この要因は、新入社員がゴールデンウィーク明けに出社することがおっくうになる5月病や6月病が引き金になっていると考えられます。
その要因は?
その一つに「リアリティショック(入社前に描いていたイメージと入社後との乖離)」が挙げられます。新入社員を対象とした調査によりますと、入社後に「リアリティショック」を感じている新入社員の割合は8割近くにのぼっています。これは新入社員の大半が経験する深刻な問題です。
要因は会社にあり?社員にあり?
当然双方に要因があると考えられますが、ここはあえて会社側にあると考えるべきではないでしょうか。なぜなら来期以降も同じことを繰り返さないことが大事だからです。
リアリティショックに陥る会社側の要因とは?
①働く意欲のない人を採用した →会社として見抜く仕組みが機能しなかった
②会社選択に必要な情報を提供していなかった →伝えているつもりでも正しく伝わっていない
③人材育成のシステムが機能しなかった →仕組みがあるだけで成長の実感が感じられていない
④人間関係が構築できていなかった →新入社員の思いや感覚を理解しようする風土がない
まとめ
①~④への対策はもちろんのこと、まずは、新入社員がこれからの社会人生活にどんなイメージを抱いているかを把握する必要があります。その上で、入社前のイメージとどんな違いを感じているのか、そのギャップがうまく埋められているのか、一人一人に寄り添った丁寧なコミュニケーションが求められます。
【文責:相澤秀次/プロフィールはこちら】