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月刊未来経営

Z世代・ミレニアル世代の活躍

先日ある会社に無予告で4人の税務調査官が来訪し、調査に着手しました。事前告知なしの抜き打ち的な調査は、税務署への不信感を募らせる最たるもので、互いの緊張のなかで、納税者が感情的になることも少なからずあります。ですから力のあるベテラン調査官をヘッドにしてチームが編成されるのが普通です。
ところが今回のチームは違っていました。年長が31歳で、下が28歳、不思議に思い、聞いてみると、このメンバーでの無予告調査を常としているし、同じ局管内で、無予告調査を行うチームは過半数がこんな感じですとのこと。時代は変わったなと実感しました。

感想1:現在の税務調査では、経験値以上にITリテラシーが必須で、デジタル世代がリードする形です。抜き打ち調査である以上、短期決戦が絶対です。その局面で会社のPC内に保存されているデータを自在に扱い、その内容を読み込んで、短時間で間違え(あるいは不正)を見つけていく上ではオジサンは足手まといになりかねません。

感想2:今回は優しく理解のある社長さんでしたが、中には怒りだす社長さんもいらっしゃいます。事前告知なしで調査に来て、歓迎されない中で仕事をうまく行うには、怖いもの知らずの若者の勢いと爽やかさと柔軟さは重要かもと思いました。

感想3:わが身を振り返ると、シニア世代の自分は、今までやってきた仕事を再定義し、行動を変えないと、自分の居場所がなくなると思いました。

感想4:人を使う立場として、Z世代、ミレニアル世代をうまく使えば、会社の大きな戦力になると再確認しました。従来の常識にとらわれず、彼らを正当評価し、強みを活かす方法を考えたいと思いました。藤井聡太君も21歳、大谷翔平君も29歳ですからね。

【文責:飯沼新吾/プロフィールはこちら

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