中小企業のリスキリング入門
先月の「総務の達人345号」で岩手県北上市にある建設会社「小田島組」の取組みをご紹介しました。その中でキーワードとなっていたのが、「徹底したICT化」です。※ICTとは人とインターネットをつないで情報のやり取りを行うデジタル技術のこと。
今後、中小企業が直面する課題を解決するには、小田島組のようにデジタル技術の活用は必須でしょう。デジタル技術を駆使して課題を解決し、新たな顧客価値を生み出し、最終的にはビジネスモデルを転換すること、すなわちデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む必要性が高まっています。
しかし、中小企業において一番の悩みは、社内にデジタル技術活用に対応できる人材がいないということではないでしょうか、帝国データバンクの調査によれば、DXに取り組む企業の課題として最も多く挙げられたのは「対応できる人材がいない」という問題であり、その割合は51%に上りました。
そのため企業は従業員の能力やスキルを再開発する必要があります。これを「リスキリング」と呼びます。大企業ではリスキリングの重要性が指摘され、積極的に取り組まれていますが、中小企業のリスキリングに関する情報や先行事例はまだ限られています。
そんな中、リクルートワークス研究所が「中小企業のリスキリング入門」という34PのPDF資料を無料で公開しています。本資料では中小企業のリスキリングの方法について、事例を交え分かりやすく解説しています。「中小企業のリスキリング入門 リクルートワークス」で検索できますので、今後のデジタル技術活用に向けたヒントになれば幸いです。
【文責:小倉洋平/プロフィールはこちら】