新規採用や定期昇給にあたり、他社の給与情報を知りたいという声を良く耳にします。同業種で、かつ同一地域の平均的な給与額を知ることが出来れば今後の賃金戦略に大いに役立つはずです。もちろん弊社関与先の給与情報を漏らす訳にはいきませんが、弊社では全国の年末調整データを基にした給与統計を参照しつつ相談にのることが可能です。

下記の表は「長野県」で絞りこんだ年間支給総額の平均額となります。

年齢	19以下	20～24	25～29	30～34	35～39	40～44	45～49	50～54	55～59	60～64	65以上
全産業	2,557	2,958	3,385	3,633	3,843	4,015	4,109	4,054	3,995	3,507	2,956
建設業	2,700	3,369	3,837	4,111	4,397	4,577	4,659	4,530	4,459	4,177	3,344
建築工事	2,509	3,316	4,301	4,570	4,836	5,333	4,914	4,339	4,768	4,992	4,374
土木工事	2,875	3,422	3,769	3,937	4,871	4,840	4,837	4,630	4,394	4,169	3,421
設備工事	2,915	3,461	4,166	4,305	4,618	4,749	4,902	4,749	4,764	4,399	3,330

（単位：千円）

紙面の都合上載せられませんが、「左官工事業」等のより細かい業種指定や3歳毎の区分表示、会社規模別など様々な角度からデータを参照することができます。

従業員に高い給与を払ってあげたいとは経営者誰しも考えることでしょう。ただし実際に支払うことができる給与は自社の経営状態に左右されますし、高ければ良いという単純な話ではありません。そんな中でも他社の動向に着目し賃金戦略を組み立てることで人材不足と叫ばれる建設業界の中であっても優秀な人材を確保する道が見つかるかもしれません。

給与というセンシティブな情報ですので、簡単に周囲に相談できる話ではないかと思います。給与設定でお悩みの際には弊社担当者にお話頂ければご相談に乗らせていただきます。

参照：TKC賃金BAST 中小企業の賃金指標(令和4年)

【文責：鍵田貴之／プロフィールはこちら】