SDGs ~なぜ今取り組むべきなのか~
先日、子供の幼稚園でSDGsが授業に取り上げられていることに驚き、将来は当たり前のように認知され普及するものと感じました。改めて説明する必要もありませんが、SDGs(持続可能な開発目標)とは国連サミットで採択されたよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴールが設定されており、中でも「住み続けられるまちづくりを」「産業と技術革新の基盤をつくろう」といった目標は、建設業の意義そのものに関わる部分かと思います。
ただ単に世界の目標に貢献するというだけでなく、例えば公共工事入札をする企業にとっては長野県 SDGs 推進企業に登録すべき具体的なメリットが挙げられます。
①長野県入札参加資格審査における新客観点数の加点【令和4年度から】
②松本市など一部市町村の公共工事で入札時の価格以外の項目として評価
規模の大きい工事を受注したい、競争入札での落札率を上げたいといった場合には、今後はSDGs推進企業登録が必須となってくるでしょう。
他にもSDGsに取り組むメリットは多々ありますが、中でも人材不足が深刻化しつつある建設業界にとっては、企業イメージ向上による人材採用が挙げられます。SDGsの目標には健康、平等、働きがいといった働く人にとって重要な要素が多く盛り込まれています。SDGsと関連させて求職者に働きやすさをアピールするといった方法が注目されています。
県内では既に500社超の建設業者がSDGs推進企業として登録しており、県公式のSDGs推進企業情報サイトでは、登録した企業が掲げた具体的な目標や進捗状況を検索することができます。世界的な目標と難しく捉えず、まずは各企業の具体例を見てみると意外と身近な内容も多くイメージがつきやすいかと思います。
入札時の加点などを目的として登録するだけなら簡単に申請が出来てしまいます。しかし目標に向けて実際にどんな取り組みができるか真剣に検討してみると、今までになかった側面から仕事を見つめ直す良い機会になるかもしれません。
【文責:鍵田貴之/プロフィールはこちら】