問題社員の対処法
管理者は忙しい時などスタッフの問題行動に対し、ついつい場当たり的な注意をしてしまうことがあります。この場合の注意は本人のやる気を喪失させ職場全体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
そうならないために問題行動をパターン別に分類し対処法を整理してはいかがでしょうか。
〇ルール無視型
「上司へ報告書を提出しない」「マニュアル通りに作業しない」など決められたルールを無視する行動に対しては ①いつ、どんなルールを守らなかったのか客観的な事実を把握し ②その事をタイムリーに本人へ伝えます。 ③この際は一方的にならず、その行動の理由など本人の意見も聞くようにしましょう。
〇能力不足型
「与えられた作業ができない」「ミスを繰り返す」など能力不足による問題行動に対しては、①できない箇所、できない理由を明確にし ②どういった訓練(勉強)などをすればいいかを提案 ③場合によってはマニュアルを本人に作らせるなど具体的な行動を示します ④そして、職場全体で情報を共有し教育を意識します。
〇対人関係型
「挨拶しない」「攻撃的な言い方をする」「自分の意見が言えない」など対人関係に対する問題 行動は通常、相手が存在しその相手からの苦情であるケースが多くあります。この場合、①本人への事実確認と周囲の客観的な情報を入手し ②改善点がある場合はいつ、どんな問題行動をしたかを本人へフィードバックします。
共通して言えることは決して感情的にならず、本人の納得感を尊重しながら対話を進めるようにしましょう。
参考⽂献:Visionと戦略11⽉号(保険・医療・福祉サービス研究会)
【文責:竹内光彦/プロフィールはこちら】