生産性向上・省人化への取り組み事例
建設業は比較的生産性が低いと言われている業界です。
その原因は、人手不足による現場作業の遅延、長時間労働による効率の低下や膨大な事務作業などにあると言われています。
また、建設業は20代の会社員にとって、全産業の中で不人気な職種でもあります。
これは、「危険」「汚い」「きつい」といった3Kのイメージがついてしまっていることもその理由です。
では、この建設業界が今までのイメージを払拭し、人気のある業界にするにはどのような改革が求められているでしょうか?
考えられる答えとしては、
- 賃金を引き上げ、しっかり稼ぐことができる業界にする
- 生産性を向上させてホワイト企業と言われるようになる
といったことが挙げられます。
特に2の生産性を向上させることは会社の利益に直結するとともに、労働者の賃金上昇も可能にします。
そのため、生産性向上こそが今建設業界に求められているといっても過言ではありません。
生産性向上について
生産性向上とは、少ない経営資源の投資で大きな成果を上げることです。
つまり、一人の従業員から生み出す利益を今まで以上に増やす仕組みづくりと言い換えることができます。
似ている言葉の一つに業務改善という言葉がありますが、これは業務にかかる時間や費用を抑えることで、一人が生み出す利益を増やそうという試みを意味しています。
そのため、生産性向上を図る施策の1つに業務改善が当たるという関係性となっています。
生産性の向上とはもっと大きな概念であり、同じ投入時間であればより大きな利益を生み出す仕組みを社内で作り上げる試みと言えるでしょう。
今回はそんな生産性向上に寄与する情報を紹介したいと思います。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、一般社団法人日本建設業連合会では、生産性向上・省人化への取組事例として、「お手軽便利なICTツール集」などをHP上で公表しています。
今後、ますます人材の確保が困難になる中で、このような取り組みを参考とし、自社の魅力向上のために生産性向上など新たな取り組みを進めていくことが必要ではないでしょうか。
【文責:保苅征秀/プロフィールはこちら】