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介護と経営

従業員エンゲージメント

コロナ禍の現在、飲み会などさまざまなイベントの自粛により職場環境が気付かないうちに変化し、従業員エンゲージメントが低下しているのではないでしょうか。

従業員エンゲージメントは一言で表現できる概念ではありませんが、ザックリと言えば自社に対する誇りや貢献意欲などです。エンゲージメントが高い社員とは、たとえば「自社の発展のために自分が何をすべきかを理解し、自社の経営に信頼感を持ち、業績向上に貢献したいと思っている社員」などが挙げられます。

このような貢献意欲などは介護現場の場合、イベントによって一体感が生まれ、愛社精神へ結びつくケースが多いのではないでしょうか。たとえば、利用者、ご家族、近隣住民などを招待し演芸などの出し物を披露するお祭りなどは、スタッフが企画し、みんなで知恵を出し合いイベントを行うことにより自然と達成感が生まれ、仲間意識が強くなり、この職場をよくしたいと思える貴重な体験だったと思います。ところが、今はコロナ禍でこういったイベントは自粛する傾向にあり、さらにマスクの着用により表情が読み取りにくいため、コミュニケーション不足が懸念されるところです。このためイベントに代わる何かを考える必要があります。そこでリラックスした会議を企画してはいかがでしょうか。注意点として「さあ、これからコミュニケーション向上のために何か話しましょう」と言っても話は盛り上がりません。コミュニケーションの多くは何らかの業務に関連して発生することにより、テーマにない議論が盛り上がったり、雑談が始まったりします。そのためには業務上のテーマを決めて会議を開くことです。ただし、司会者は会議の目的を意識することが重要です。たとえばレクレーションがテーマでの会議でも、目的はスタッフとのコミュニケーションであり、日頃どう考えているかを把握することです。せっかくの意見は決して否定せず、逆に話をさらに盛り上げる。発言しないことを責めたりせず、盛り上がって発言しやすい状況で話を振るなどです。自分の存在感を認めてもらえる居場所があり、自分がそこの一員であるという実感を持つことがエンゲージメントを高めることに繋がります。さらに、相談しやすい雰囲気を作り学習意欲を高められればアイデアも生まれやすくなります。そこで、いい意見が出て実際の現場で活用されると意見を出した本人は、さらにがんばり好循環が生まれることでしょう。

【文責:竹内光彦/プロフィールはこちら

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