いつもお世話になっております。未来経営です。
介護事業者様におかれましては、介護保険法改正による混乱もようやくひと段落ついて、ほっとされているところだと思います。さて、今回の介護報酬改定のポイントの一つである「介護人材の確保とサービスの質の向上」ですが、当面3年間については処遇改善加算が算定されることになったものの、次期改正を見据えて、介護人材の安定的な確保とサービス向上のための仕組みを事業者自らが構築する必要が出てまいりました。

そこで今回、処遇改善加算の要件でもある「キャリアパス制度」に注目して、利用者から「選ばれる事業所」になるための方法について、第1部から第3部に分けてご紹介させていただきたいと思います。

第1部　利用者から「選ばれる事業所」とは

今回の報酬改正をみてもわかる通り、サービスの質の向上、職員の確保・定着がますます重要になってきます。しかし、介護職員の雇用環境は非常に厳しく、職員の仕事満足度を高めていかなければ、職員確保や定着もままならない状況です。このような状況の下、利用者から選ばれるだけではなく、介護職員からも選ばれる為のポイントをご紹介します。

第２部 　中小規模介護施設のための「キャリアパス制度」

処遇改善加算の要件である「キャリアパス制度」をご存じの方は多いと思います。一見難しく思えるこの制度ですが、職員の資格取得促進やサービスの質を向上させるための仕組みとして事業所全体で取り組むことで、他の事業所との差別化を図ることが可能です。今回は、特に中小規模の事業所において運用しやすい内容に絞ってご紹介させていただきますので、この機会に、是非一つでも二つでも取り入れていただいて、よい職員が集まる事業所にしていただきたいと思います。

第３部　 キャリアパス制度導入の効果と助成金活用法

実際の現場におきまして、資格取得促進や職員のレベルアップにつながった取組とその効果についてご紹介させていただくと共に、キャリアパス制度導入によってもらえる可能性が高い助成金についても併せてお話したいと思います。