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維持修繕は手間がかかるだけ?

早速ではありますが、維持修繕工事費の推移グラフを見てみましょう。

この20年間で完成工事全体に占める維持修繕工事の割合は増加傾向にあり、令和元年度における維持修繕工事の総額は過去最多の17.3兆円となっています。コロナ禍においても、建設物の役割を果たすために行われる最低限の維持修繕工事は必要とされており、維持修繕工事が占める割合はさらに高くなることが予想されます。

今後さらに需要を増してくる維持修繕の市場ですが、これまでは重視されてこなかった面もあります。点検の提案自体は簡単ですが、その点検により当初の施工不備かどうかで揉め事となり結果として無償補修工事といったケースもありマイナスイメージが先行しています。しかし需要を増す維持修繕は今後も期待できる大きなマーケットです。

既に存在する建設物を状況に応じ修繕する工事は、新設工事と比較してより高い技術力や経験が求められます。建物診断や維持修繕を得意する技術者は多くないためチャンスでもあります。まずは新設工事と修繕工事の違いを会社として認識し、維持修繕に強い技術者を育成することが維持修繕を強みに変えていく第一歩になるのではないでしょうか。

参考:国土交通省「建設工事施工統計」

<文責:鍵田 貴之>

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