コロナ後の普通
年も明け、日本でもワクチン接種が始まり、春ごろには経済活動が本格化するのではと期待しています。
それでも前のような感じに完全に戻るかと言えば、難しいかもしれません。なぜならもともとは「感染予防」から始まったかもしれないいくつかのことは、「面倒なことは嫌だ」という人間の本性とバッチリあってしまったからです。
例えば「リモート会議」はコロナ後もある程度定着すると思います。会議はその場所まで移動して、実際に顔を合わせなければならないという因習を、そんなことは面倒だという本性がコロナ後も突き破ると思います。もちろん生で会うことの情報量の多さ、親睦会での交流による絆づくりは重要です。でも完全に前のようには戻らないでしょう。
その他「リモートワーク」も、「オンラインセミナー」も、「お家消費」なども面倒なことを避けようという人間の本性にあっていますから、「そう簡単には変わらないもの」に位置づけられると思います。
このことは思わぬ副産物をもたらすことになるかもしれません。例えばJR東海のドル箱路線である東海道新幹線のライバルは誰かと言えば、飛行機か、高速バスなのかと思いきや、実はZoomという思わぬ伏兵が現れ、それがコロナ後も消えなかったりするわけです。話が大きすぎたかもしれませんが、皆様のご商売でも人の移動が絡んだ仕事に関しては同じような傾向=恒久的な需要減少となる可能性があります。
コロナ後どうなるか想像できない部分の方が多いですが、上記の例のように思わぬところから弾が飛んでくる可能性が高いです。長く続くブランドは一見頑固のように見えますが、実は革新的なことに挑戦し続けています。自社の存在意義を変わらぬものとするには、時代の変化に合わせて柔軟にやり方を変えてください。
それどころか逆に新たなライフスタイルに提案していくような攻めも最大の防御です。そう考えるとワクワクしますし、コロナ後も楽しみも増えるように思えます。
(文責:飯沼新吾)