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建設業界における5G

このところ建設業界でも5G(第5世代移動通信システム)の話題が多くなってきました。ただ、5Gという言葉は見聞きするけれど、具体的なイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。今回は5Gが建設業界に与える影響を少しリサーチしてみました。

<5Gとは>

5Gの最大の特徴は圧倒的な通信速度と通信容量の向上にあります。これにより、遠隔操作で離れた場所から機器を無線で操作してもタイムラグがほとんど生じず、操作性が飛躍的に向上するなど今までの工事の概念を変えてしまう力を秘めています。

<考えられるメリット・デメリット>

5Gが導入されたとしても、遠隔操作できる機材が1台しかない場合には、結局は現場へ行って動かしてきてしまったほうが早いということが容易に想像できます。そのため、5Gが活躍するのは人間が立ち入るのが難しい場所(山間部・ダム工事・高所作業)、危険な場所(橋梁点検・トンネル工事・有毒ガスの危険がある場所)、大規模な現場などが想定されるのではないでしょうか。また、自動運転で同時に何台もの無人機が動くような現場も出てくると思います。将来的にはタブレット画面上で地形図を読みこみ、機材を選び、必要な指示をプログラムするだけで土木工事がほとんど終わる時代が来るかもしれません。このように少人数でかつ安全に作業ができるようになれば、工事の進め方も変わり建設業界の魅力が向上することも考えられます。

一方、5Gの導入にはコストがかかります。現在、通信業界や大手建設業界で5Gの開発が進んでいますが、開発コストが嵩めばその後の製品に反映されます。当然、機材導入にはそれなりのコストがかかるはずなので、中小企業にとっては機材の選別が非常に重要となってくるでしょう。

5Gの時代はすぐそこかもしれません。いつの時代においても必要とされる分野を見極め、そこに力を注ぐことが必要なのだと思います。

<文責:保苅 征秀>

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