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多能工の育成

人材不足が問題になる昨今において、特に建設業では技術者の持続的な確保が課題とされています。同時に働き方改革により生産性を向上させることも求められる大変な時代となりました。これらの解決策の1つとして国土交通省では、マルチクラフターという言葉を使い、多能工化を推進し活用事例を掲載しています。今回は事例を基に多能工の育成メリットについてご紹介します。

 多能工による基礎工事で工期が短縮された事例

住宅の基礎工事において多能工を活用した自社直接施工を行っています。工種の入れ替えがないこと、多能工が施工のポイントを抑え次工程の準備を行うことなどにより稼働率が向上し、工期の20%短縮につながったということです。

一般的な専門工との違いを明確にするために、現場数、請負金額などの客観的な指標に基づき他の部署よりも細かい能力評価を行い、多能工として取り組むべき事項を決めるということです。

多能工化は、工期の短縮、手戻りの減少、コストの削減といったメリットがあげられます。一方で、専門工と比較して施工技能、速度が劣ることから大規模な現場には不向きともいわれます。教育期間・コストといった点を考慮しつつ、従業員のレベルアップの1つとして取り組むこともご検討ください。

<文責:鍵田 貴之>

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