fbpx

トピックス

ビジネスレター

介護と経営

防災計画

このたびの台風19号により被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げるとともに1日も早い復興をお祈り申し上げます。

 

各地で甚大な被害をもたらした今回の台風ですが、長野県の介護施設も被災した施設がありました。中でも豊野町の施設は1階が完全に水没するという大きな被害を受けました。施設長の話によると「雨はそこまでひどくなかったが急激に水が流れ込んできて、1時間ほどで1階が水没した」と語っています。しかし、幸いなことに利用者とスタッフ合わせ300人を超える方々は全員無事でした。命を救った要因は早めの避難でした。

内閣府が定める「避難勧告等に関するガイドライン」によると5段階の警戒レベルが明記されています。この警戒レベルに基づいて気象庁や自治体などから防災情報が提供されます。たとえば、大雨注意報が出た場合は警戒レベル2に該当し、ハザードマップなどにより災害が想定される区域や避難先、避難経路の確認などの行動をとってくださいとなります。大雨警報が出た場合は警戒レベル3に該当し高齢者等の避難などが必要とされるレベルになります。

今回の豊野町の施設ではレベル3にあたる防災情報が出たら、1階の入居者を上の階に避難させることがあらかじめ決められていました。このため「雨がそこまでひどくない」と感じていた段階から避難行動をとることにより300人の命を救うことができました。改めて日頃の準備の重要性を感じる事例と思います。

今後、従来規模を超える台風の到来も考えられます。このため、貴事業所の防災計画を再検討してはいかがでしょうか。たとえば各市町村が公表している防災計画、ハザードマップを確認し、施設が置かれている立地状況を念頭に置きながら避難計画を練り直す。また台風など近づいている際は、気象庁の防災情報や国土交通省の防災情報センターなどが公表している情報により河川の水位などを確認できる体制を整える。あらかじめ市町村が提供している防災メール配信サービスに登録する。そして万が一被災した場合に備えて損害保険の加入状況を確認するなど考えられますが、まず再検討を始めることが重要と思います。

【文責:竹内光彦】

最新記事一覧へ

アーカイブ