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月刊未来経営

管理職になるということ

春は新入社員が入社したり、古参社員が定年退職したりと節目の季節です。人によっては昇進し、上司とくに管理職になった方もいるのではないでしょうか。

自分の経験上もそうでしたが、新米管理職は自分の能力を過信し、管理職になりながら、エースストライカーとして全試合に出場し、片方で監督として組織の面倒をみようとして、結局、虻蜂取らずとなりせっかくの役職が機能していない感じになりがちです。

 

1.相変わらず得意なことばかりやりたがる

自分でゴールを決めることは本能的に楽しいことです。そこで何の罪悪感もなく一番のエースであり続けることこそが管理職であると信じている人も中にはいます。そこまででなくても、抜擢された人に限って結果を出そうとして、自分の得意なことばかりやってしまいがちです。あげく自分の得意な部分は全てを熟知しているので、それに関しては部下の箸の上げ下ろしまで指示してしまいます。これでは部下は思考停止し、最後は客先のことより、その上司の言葉やご機嫌を尊重してしまいます。

2.会社側も目先の数字が欲しいので管理職自身にゴールを決めることを求めてしまう

中小零細企業の役員、部長は管理職でありながら点取り屋であることが求められます。それはある程度仕方がないと思います。しかしそれも程度モノです。次世代の人間にゴールを決める経験を積ませなければ、5年後、10年後、人材が払底し、幹部社員が辞めたあと、あるいは息子さんの代になって窮地に陥ることになります。サステイナブルな会社を作ろうとするならば、目先の数字ばかりでなく、育成した選手にゴールを決めさせることに喜びを感じる管理職を育てることです。

 

トドのつまり管理職になってまずやることは、本人も会社側もその人の得意分野を思い切って捨てさることのように思います。

(文責:飯沼新吾)

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