ケアマネージャー試験 合格率過去最低
昨年12月に厚労省から平成30年度ケアマネージャー試験の合格率などが公表されました。この結果に衝撃を受けた方もいらっしゃると思います。今回の結果は受験者数が大幅に減少し、さらに合格率も過去最低となった為、5千人に満たない合格者数となりました。
今年度より経験年数だけでの受験資格がなくなった為、前年度の経験年数受験者の駆け込み受験の反動もあり、合格者数が減ることが予想されていました。しかし、過去最低であった平成28年度の3分の1にも満たない合格者数は予想を超えるものと言えます。
今年度ほどではないにしても、今後もこの傾向は続くのではないかと思われます。厚労省は質の高いケアマネージャーを目指しているため合格率の上昇は期待できません。合格後の研修時間の多さ、厳しい試験などに見合う処遇があるか、などの背景を考えると受験者数の増加も厳しいと思われます。
今後はこうした状況を考慮したケアマネージャー確保策を考える必要があると言えます。
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) | |
平成26年度 | 174,974 | 33,539 | 19.2 |
平成27年度 | 134,539 | 20,924 | 15.6 |
平成28年度 | 124,585 | 16,281 | 13.1 |
平成29年度 | 131,560 | 28,233 | 21.5 |
平成30年度 | 49,333 | 4,990 | 10.1 |
厚労省:介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況についてより
【文責:竹内光彦】