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建設業界の景気動向

「最近、建設業界は景気が良いでしょ?」今年に入って何度か尋ねられたことがあります。たしかに2020年東京オリンピックに向けて業界の景気は良いように思え、また人手不足による一人あたりの仕事量の多さもそう思わせる原因かと思います。今回は統計データを確認しながら業界の動向を見てみたいと思います。

国土交通省が発表している今年度の建設投資見込みによると30年度の建設投資総額は約57兆円となっており、民間非住宅工事を中心に右肩上がりに推移しています。しかしながら20年前の建設投資総額は約71兆円であることを考えると徐々に回復しつつあるといった表現が正しいかもしれません。

また帝国データバンクによると平成29年の建設業の倒産件数は平成22年の約半数となっており、全産業に占める倒産割合も26%から18%に減少していることから業界として底を脱したことが裏付けられています。しかし当然ながら自社の改善に取り組む姿勢を忘れてしまえば好景気であっても逆行しますし、オリンピック後の不透明な業況に備えて常に危機意識は持っておくべきと思います。

参考:国土交通省HP,全国企業倒産集計

<文責:鍵田 貴之>

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