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おくすりバッグ事業

長野県薬剤師会が長野県から受託・実施している「患者のための薬局ビジョン推進事業」の一環として、11~12月を目安に残薬回収のための「おくすりバッグ事業」が実施されます。

この事業は、調剤薬局等を通じて患者におくすりバッグを配布し、自宅で飲み残した処方薬を入れてかかりつけ薬局に持ってきてもらうことにより、薬剤師がその内容や原因を確認し、処方の調整等の対応を行うことで薬の有効活用を図ろうとするものです。

処方の調整にあたっては、薬剤師から医師への情報提供や疑義照会が行われます。医療機関側としては薬局からの問い合わせの増加により事務量の増加が予測されますが、年間400億円を超えるとも言われている残薬への対応の実施により、以下のような効果が期待されます。

① 患者の服薬意識の向上
厚生労働省の調査によると、約3割の患者が「余った医薬品を保管しておき飲むことがある」と回答しています。患者の自己判断に基づく服用による相互作用や重複投与、誤服用等が懸念されるため、残薬について薬剤師が関与し、適切に助言を行うことで薬の適正使用が推進され、病状の改善に繋がると考えられます。

② 医療費の節減
回収した残薬の数量や保管状況等を確認し、まだ活用できるものがある場合については新たに処方する薬を減量するなど、活用できるものは有効活用することで、医療費の節減に繋がると考えられます。

長野県でのこの事業は昨年も行われていましたが、今年は介護職員などの他職種との連携にも力を入れ、各薬局での配布の他に、介護事業所等での配布も予定されています。
昨年以上の効果を達成するため、医師、薬剤師が一丸となった丁寧な対応が求められています。

(文責:望月 美智子)

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