男性の育児休業取得に使える助成金
男性の育児休業の取得は、なかなか進まないと言われ続けてきました。ところが、平成29年度入社の新入社員に対する意識調査では、「子供が生まれたときは育児休暇を取得したい」との問いに「そう思う」という回答をした男性が79.5%%にも上りました。また、5年前までは1%台が続いていた男性の育児休業取得率も、平成29年度は5.14%となり、ここ数年で伸びが顕著になっています。
仕事とプライベートに対する従業員の意識は、若手を中心に大きく変化してきていますから、皆さまの会社でも男性の育児休業取得者が出てくるかもしれません。
そんなときにご活用いただけるのが「両立支援等助成金(出生時両立支援コース)」です。男性従業員が育児休業や育児を目的とした休暇を取得しやすい職場づくりをし、その後実際に育児休業等を取得する男性従業員が出た場合、企業に対し助成金が支給されるというものです。
(中小企業の場合) | 男性の育児休業の取得 | 男性の育児目的休暇制度の導入・利用 |
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取得日数 | 連続5日以上 | 合計5日以上 |
金額 | 1人目の取得者:最大72万円 2人目以降:取得日数に応じて最大42万円 |
最大36万円 |
中小企業の場合5日以上の取得が要件となりますが、職場で協力して仕事の調整ができるのであれば、何とか取得してもらえる期間ではないかと思います。
仕事とプライベートの両立といった働きやすさは、若手への大きなアピールになります。人手不足の時代だからこそ、助成金を活用しながら働きやすい職場づくりをしてみてはいかがでしょう か。詳しい要件等につきましては、お気軽にお問い合わせください。
(文責:茅野 直子)