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待ち時間の有効活用

厚労省の「平成26年受療行動調査」によると、医療機関での待ち時間は患者様の約半数が30分以上となっています。待ち時間を減らす対策も重要ですが、待ち時間を快適に過ごしていただき、医院にとっても有効に活用してみてはいかがでしょうか。

(1)待合室のレイアウト
待合室は受付やテレビなどに向かって長椅子を並べている場合が多いようです。ある診療所では、壁に沿ってカウンター席を配置し、壁に向かって座るように工夫しています。人の動きが視界に入らず、周りを気にすることなく問診票の記入や本を読むことが出来るため重宝されています。
 
(2)パンフレット、チェックシートの配布
患者様が遠慮してしまい先生に気軽に相談が出来ないことや、先生自身も時間を確保することが難しいことがあります。そのようなコミュニケーション不足を補うために、病気の自己チェックシートや自費診療のパンフレットなどを作成してみてはいかがでしょうか。診療の前に予備知識を備えられ、診療時間の短縮や患者満足度の上昇も期待できます。また、待合室に備えて置くだけではなく、受付の際にその患者様にあったものを手渡すなどの工夫も有効です。

(3)院内掲示
「診療案内」や「患者の方へのお願い」などを院内掲示で見かけます。例えば自医院の求人を掲示してみてはいかがでしょうか。働きたくない医院にわざわざ受診しませんし、患者の方からの紹介も期待できます。
 
医院の広報活動に制約はありますが、院内から始められることも多くあるはずです。

【文責:西澤和弘】

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