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月刊未来経営

現場・現物・現実

ユニクロの柳井さんの言葉です。(「経営者になるためのノート」より)

経営に悩んだら、現場に入ってみたらいかがでしょうか。特に、売場には答えがありますから、売場に入ってみるのはいいことだと思います。店頭に立っていると、お客様が問題点を教えてくれます。「この商品のこのサイズはないのか?」「なぜ、このアイテムが置いていないのか?」いろいろなことをお客様は言ってくださいます。それを聞き流すのではなく、真剣に耳を傾けてみると、自分たちができていないこと、欠けていること、あるいは商売のポテンシャル、そういったものが見えてきます。とてもありがたいことです。(中略)これを勝手に、自分たちの方がプロだと思って上から目線でお客様を見ていたら、とんでもないことになると思います。
帳簿上の数値だけに頼って、リアリティーのない指示をしていると、良かれと思ってやっていることが、かえって現場を疲弊させて、商売の利を損なわせることにもなります。数値だけを見て、机上から「なぜできないのですか」「どうして私が指示をしていることをやっていないのですか」「はやくやって下さい」と指示をすることで仕事をしていると思ってはだめだということです。
問題が解決されないということは、何かあるなと考えて、現場・現物・現実を確認して、一緒になって解決するようでないと、本当の問題解決はできないのです。(中略)
数値が異常になっていたり、問題が改善されない状況が続いていたら、「なぜそうなっているのか」を机上で考えるだけでなく、現場・現物を実際に見て現実を確かめたり、あるいは実際に自分も作業をやってみたら、一発で分かることも多いと思います。
また、こうした体験を積んでいくと、数値を見た時でも「だいたいこういうことが起きているのではないか」という勘が働き、実際の問題解決に役に立つアイデアが出てくるようにもなります。(中略)現場・現物・現実。このリアリティーの中に身を置いて商売をすることが、足腰の強い会社を作ることになるのだと思ってください。

(文責:飯沼新吾)

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