建設労働者確保育成助成金
建設労働者確保育成助成金とは、建設業に携わる中小企業の事業主が従業員に技術の向上のため、一定の技能講習・特別教育・安全衛生教育を受講させた場合に、その一部が事業主に対して助成される制度です。今回はこの中から1つを紹介致します。
〇技能実習コース(賃金、経費助成)
これは、中小建設事業主が雇用する建設労働者に対して有給で技能実習を受講させた場合の「賃金の一部」と、中小建設事業主が技能実習を行う場合、または登録教習機関等で技能実習を受講させた場合の「経費の一部」を助成するものです。
<対象建設事業主>
・建設労働者を「雇用して」建設事業を行っていること
(一人親方、同居の親族のみを使用する建設事業主を除く)
・建設業の雇用保険料率(12/1000)の適用を受ける事業主。
・資本金が3億円以下または従業員300人以下の建設業であることなど
<助成額>
・経費助成・・・支給対象経費の一部(45%~90%)
・賃金助成・・・1人当たり日額6,650円~9,600円
<手続き>
原則、技能実習を実施しようとする日の1週間前までに計画届を所轄労働局またはハローワークに提出し、技能実習を終了した日の翌日から原則2か月以内に支給申請書を提出する。
従業員の技術向上のために技能実習を受けさせようと思っている場合にはこの制度の利用を検討してみてはいかがでしょうか。手続きに関しては登録教習機関等が手伝いしてくれる場合があるようです。
<文責:杉本 満>