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月刊未来経営

新興国の成長と私たち

会計事務所は、基本的に地元の中小企業がお客様で、商売で外国語をつかうことはほとんどなく、思い切りドメスティックなところをマーケットとして生きています。しかしこんなちっぽけな存在でも、そして好むと好まざるとにかかわらず、グローバル化の波に飲み込まれています。「飲み込まれる」という表現があらわしているように今まではマイナス面が多かったように思います。しかしここへきて新興国が成長した結果、今までとは少し違う傾向が現れてきました。

1. 新興国の「マーケット機会」
豊かになった新興国の消費者が巨大な消費社会を形成し、本物の欧米製や日本製を求めています。またモノばかりではなく、サービスについても本物の日本をもとめて、ここ長野県にまで新興国の観光客が数多く押し寄せています。
2. コスト格差の縮小
中国など新興大国との価格・コスト差が縮小し、コスト差を重視した新興国での製造メリットは年を追うごとに縮んでいます。その結果、製造業の国内回帰が目立ってくるようになりました。
3. 新興国から先進国への投資増大
日本の不動産、日本の会社が中国人に買われているという話はよく聞きます。
今まで海外は大企業や技術集約的な企業などしか関係ない感じでしたが、新興国の消費者がお金を持つようになった結果、地方の旅館などサービス産業、酒造業など零細なメーカーなどでも、広義のグローバルマーケットで商売ができるようになったと思います。日本の社会ばかりに目を向けていると内向きで縮こまった決断になりがちですが、世界的な視野でみると、また違った決断もあるように思えます。
(参考図書:2030年の世界経済 イワン ツェリッシェフ  NTT出版)

(文責:飯沼)

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