介護保険を利用した住宅改修
世界でも類を見ない超高齢社会と言われる日本では、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームがそのニーズに合わせて急増しています。しかし、介護が必要となったとしても長年住み慣れた我が家で過ごしたいというのが多くの方の本音かと思います。こうしたニーズに応えるため介護保険を使った住宅改修工事の知識を確認してみましょう。
【助成概要】
対象者 | 要支援もしくは要介護の認定を受けている者 (過去に利用したことがある者は対象外) |
助成金額 | 工事費用20万円を上限としてその9割(一定以上の所得がある場合8割) |
対象工事 | 対象者が実際に居住している住宅への下記の工事 ・手すりの取付け ・段差の解消 ・すべりの防止および移動しやすい床材への変更 ・引き戸等への取替え ・洋式便器等への取替え |
介護保険を利用した工事を行うためには、市町村によっては施工業者登録が必要になります。また改修着工前に改修の内容や妥当性について担当ケアマネジャー等に理由書を記入してもらうことも必要です。
介護される方また介護する方の状況と住環境を確認してどのような改修が必要なのか、先々を見据えるとその後どうあるべきかを相手に寄り添って考えることが大切です。お金をかけて施設に入らなければという一歩手前。我が家で住み続けたい気持ちを応援する提案をしてみてはいかがでしょうか。
<文責:鍵田 貴之>