平成30年度診療報酬改定の方向性
ご承知の通り診療報酬改定は2年毎、介護報酬改定は3年毎で、平成30年度改定は6年に一度の同時改定になります。厚生労働省より、今改定の検討に当たっての基本方針と具体的方向性が示され、その概要は下記のとおりです。
1.地域包括ケアシステムの構築
どこに住んでも適切な医療・介護を安心して受けられる社会の実現
①病床機能の分化・強化・連携
②システム推進のための多職種連携(退院支援、医科歯科連携、病診薬連携、栄養指導)
③在宅医療、訪問看護の確保
④かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師・薬局の推進
⑤医療・介護連携
2.医療・介護現場の新たな働き方の実現
医療従事者の負担を軽減し、働き方改革を推進する
①チーム医療の推進(タスクシェア、タスクシフトなど)、勤務環境の改善
②遠隔診療も含めたICT等の活用
3.健康寿命の延伸、持続可能な保険医療制度の確保
国民一人ひとりの状態に応じた安心・安全で質が高く効率的な医療の実現
①質の高いリハビリテーション(アウトカムの評価)
②後発医薬品の使用促進や医療機器・検査等の価格の適正な評価
今回の改定も2025年を見据えたこれまでの改定の延長線上にありますが、ICTとAIについて踏み込んだ内容が予定され、今後の設備投資計画に影響を与えそうす。
【文責 西澤和弘】