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総務の達人

生産性を高めるスゴイ仕事術

『もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を、私は斧を研ぐのに使うだろう』

エイブラハム・リンカーン

この1か月の間に2回ほどセミナー講師を務めることがありました。しかし2回とも当日にバタバタしてしまい、本番のセミナーにも支障が出てしまうような失態を犯してしまいました。1回目はインターネットモバイルが不調でセミナーが始まるギリギリまで設定に追われ、2回目は、1時間前には会場入りしていたのですが、受講者が多かったため予想以上に会場準備に時間がかかったり、OA機器が不調だったりで、同じく慌ててしまう結果となってしまったのです。

今思えば、これらの失態は事前にもっと準備をし、余裕(バッファ)をもって臨んでいれば防げたミスでした。ちょっとの手間と時間を惜しんだために、せっかくのセミナーにも支障を来してしまったのです。

例えば客先に出向き、契約のための書類に印鑑をもらいに行ったとしましょう。ところが準備を惜しんだために、書類に不備があったり、そもそも必要書類を忘れてしまえば、また出直さなければいけません。二度手間です。それだけで済めばまだいいのですが、最悪は、客が怒ってその契約自体、白紙に戻ってしまうかもしれません。生産性としては最低の数値です。

アップルのCEOだったスティーブ・ジョブスは、プレゼンの達人としてよく知られています。しかし彼がプレゼンのために多大な労力と時間をかけていたことは、あまり知られていないかもしれません。ジョブスは、わずか5分のプレゼンのために何週間も前から、何百枚というスライドを準備し、何十回というリハーサルを行い、それこそ何百時間という時間をつぎ込み、準備に余念がありませんでした。しかしたった5分のそのプレゼンが、観客に驚きと興奮を与えたのです。彼が生み出したiPodやiPhoneはアップルに何千万ドルという利益をもたらしました。何百時間をつぎ込んだとしても十分に余りあるものでしょう。
生産性が高い仕事とは、まさに斧を研ぐことに6時間を費やすような仕事なのです。

文責 髙山 正

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