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月刊院長先生

AI(人工知能)の進化と診療

医師国家試験に合格まであと少しというレベルまで進化している最近話題のAIですが、前号で紹介しました「未来投資戦略2017」においても、その内容の記述が目立っています。
保健医療分野における機械学習やディープラーニング等のAIの開発・実用化について、下記を重点6領域と定めて促進することになっています。


□ AI開発・実用化の重点6領域
画診支援:疾患名の候補や異常所見候補の提示
②医薬品開発:有効性と安全性の高精度な予測
③手術支援:自動手術支援ロボットの実用化
④ゲノム医療:日常の診療に活用し、診療方針への反映
診断・治療支援:疾患名の候補や難病領域への活用
⑥介護・認知症:生活リズム事前予測システム等の開発

AIの開発は診療を支援し、さらには診療の一部分を代替してくれる可能性をも示唆しています。それによって院長先生は、これまで以上に患者さんとの向き合う時間を増やすことができるようになります。嗜好やご家族の状況把握など、患者さんごとに悩みや要望はそれぞれ違い、その部分をAIが代替することは難しいのではないかといわれており、人である院長先生の活躍すべき領域といえます。

患者さんとのコミュニケーションツールとしてカルテ活用法がありますので紹介します。カルテへの記載を診療記録に留まらず、患者の生活状況や職業遍歴、喫煙や飲酒の状態、親族や同居人などの健康状態などを記載して、上記のような診療に役立てようという試みです。

 【文責 西澤和弘】

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