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200年住宅構想が本格化

福田内閣がスタートしましたが、住宅政策の中で200年住宅構想が本格的となる予定です。これは、福田首相が会長であった自民党の住宅土地調査会で構想されたものを国土交通省が取り込み、来年度から予算化、政策化されるためです。

200年住宅構想の内容
200年住宅とは・・・長寿命住宅のことで、200年というのは長寿命化を象徴的に表す言葉

世界の住宅寿命

イギリス・・・141年

フランス・・・・85年

アメリカ・・・103年

日本・・・・・・30年

出典(財)日本建築学会

理念・・・造っては壊すフロー消費型社会から、いいものを造って手入れをし、長く大切に使うストック型社会への転換を図ろうとしています。

200年住宅のメリット

  1. 大地震にも耐え、その後も数世代にわたり使用可能・・・長期、安全な暮らし
  2. 住宅の建設・取得・維持管理のための国民の負担が約3分の2に軽減・・・ゆとり
  3. 産業廃棄物の大幅削減、省エネによるCO2削減・・・環境への配

政策・・・新築時の設計図やリフォーム・点検などの工事履歴を記入する「家歴書」の整備      を中心的な施策と位置づけ、中古住宅の流通を促すための施策、消費税や住宅税制のあり方、新しい住宅ローン枠組みの検討を盛りこんだもので、来年度立法化を目指しています。

これらが実施されれば、日本も住宅の新築が少なくなり、欧米並みに中古市場、リフォーム市場が活性化すると思われます。現状は8:1の割合で新築割合が多いのですが、今後10年で、この割合が逆転するともいわれていますので、住宅環境の大きな変化に対応できるようにしてもらいたと思います。

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