中古建設機械の動向
最近、建設業者へ不要となったり、壊れた建設業用機械等を売ってほしいという電話が、
建設機械ブローカーより頻繁にかかってくるようになっています。
そこで、その理由を調べてみました。
原因
◎2001年以降世界の建設機械市場は、過去に類を見ないほど活況を呈しています。特にBRICsをはじめとする、新興国の経済発展や天然資源需要の拡大等を背景に、北米、欧州、アジアの三大市場が揃って拡大基調になっています。
一方、日本市場は国内建設投資の縮小傾向が続いていて、建設機械は、需要が少なく不要となる機械も多くなってきています。
◎これら海外市場の需要の高まりの影響を受け、日本製の建設機械に対する需要が高まり輸出は、年20%以上の伸び率で拡大しています。
日本製は、高品質、高性能であるというイメージの他に、日本ユーザーは、他国と比較して建設機械の使い方が丁寧なため、同期間で比較した場合、機械の損傷が少ないのです。
よって、多少年式が古く、走行距離が多くても、故障しない日本製は海外で非常に人気がある訳です。
◎中古の建設機械の輸出は、中古自動車と違って輸入規制の影響もほとんどなく日本にとっては、完全な売り手市場なのです。
上記の通り、建設機械は海外需要が強く、今後も続くものと思われます。日本では使いものにならないと思っている機械でも、海外では思いのほか高値で売却できるので、不要となった機械があればブローカーのいいなりの価額で売却せず、インターネット等で取引相場を調べ、ブローカーと交渉をしてみてはどうでしょうか。