最新!住宅の空気環境事情
最近、ハウスメーカーを中心として住宅内の空気環境に配慮した住宅商品や設備の販売が相次いでいます。
その背景には、空気中に含まれているさまざまな物質によって発生する問題が、近年増加してきていることが影響しています。
・シックハウス症候群
まず、住宅内の空気環境と言うと、大きな社会問題となったシックハウス症候群があります。シックハウス症候群とは、接着剤や揮発性有機化合物(VOC)などに起因する様々な体調不良を指します。
・アレルギー患者の増加
住宅内の空気環境として近年注目されるのが、花粉やダニ、カビ、細菌などのアレルギーの元となるアレルゲンです。
特に、子供の花粉症は増加しており、平均発症年齢は7.4歳となっています。また、アトピー性皮膚炎、喘息などもアレルゲンにより引き起こされるようです。
以上のように空気中の物質が引き起こす問題は未だ多く、最近では中国から飛散した「PM2.5」が問題になった今年2月の空気清浄器出荷台数は前年同月比で49.5%増加したということです(日本電気工業会調べ)。空気環境は社会問題に発展するほどの関心事になっています。
そこで、住宅購入のボリューム層である子育て世代に対する提案としても、無添加建材や化学物質を吸着する建材、または高性能フィルターを持つ換気システムなど、建物内の空気環境に配慮した住宅が今後重要になってくると言えるでしょう。