労働基準監督官がやってきた②
<b>労働基準監督署による調査立会(臨検)はどのように行われるのか?</b>
従業員からの告発による申告監督の場合など悪質なものは、資料の改ざん等も疑われるため、事前連絡なしに調査に来ることもあります。通常の場合は、事前に連絡があり、調査日までに用意しておくべき書類等も明示されます。
調査により違反事項が見つかれば、期日を指定して是正を命じられることになります。指摘された事項は改善し、是正した事実を労働基準監督署に報告しなければなりません。
<b>調査の流れ</b>
<blockquote>①調査協力の通知が郵送で届く
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②調査日までに準備する書類が明示される
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③当日の立会人を決め、調査日を決定する
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④監督官がやってくる
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⑤企業の概況、準備された書類等の確認
↓
⑥担当者などへの聞き取り調査
↓
⑦違反があれば是正勧告書、指導票の交付</blockquote>
<b>確認されるであろう書類</b>
調査の対象としては、労働時間(長時間労働)に関すること、賃金(残業代)に関すること、安全衛生に関することなどが多いため、以下の書類が調査対象となる可能性があります。
<blockquote>●労働者名簿 ●賃金台帳 ●出勤簿 ●就業規則 ●三六協定届 ●労働条件明示書・・・
●その他(衛生管理者、産業医等の選任届、健康診断個人票)</blockquote>
もともとずさんな労務管理をしていれば、書類をそろえるだけでも一苦労です。ましてや、その書類の内容まで説明するとなると不可能に近いでしょう。日頃からきちんと法定書類等は管理しておく必要があります。