求人募集の方法
長引く不況下ではありますが、逆に求人については好景気のときより人を集めやすいかもしれません。ただ、そうはいっても、例えば看護師など一定の資格をもった人材を確保するのは、やはり容易なことではありません。決まりきった形式の募集広告では、なかなか求職者の目を引き付けることはできません。それなりに募集広告にも工夫を凝らす必要があります。
求人募集を行うのも、顧客に対して商品を売り込むときと同じように、マーケティングの視点を取り入れる必要があります。ターゲットとする求職者に自社を売り込むのです。
まず、どういった層の求職者を募集するのか絞る必要があります。ある程度、的を絞った方がメッセージは届きやすくなります。例えば、「育児のいったん落ち着いた30代後半で、これからまた再就職したいと考えている主婦層」を狙うなら、「ブランクのある方でも親切丁寧に指導します」「家庭生活と仕事の両立がしやすい職場です」などのメッセージを入れます。
そして、自社の特徴、コンセプトをきちんと伝えます。例えば「お客様との信頼関係を大切に地域に密着した事業活動をしております。地元に根差した信用ある営業のできる方を募集します」などです。多くの求職者が集まることより、少数でも自社にあった求職者が集まることが重要なのです。
自社の商品を売り込むときと同じように、求人募集をするわけですので、当然、給料や休日など労働条件はきちんと明示する方がいいです。値段も分からないような商品では、いくら広告しても買おうとは思いません。
求職者の立場に立って、御社が欲しいと思っている人材を仮定・想像しながら、そこにメッセージが届くように求人募集をかけるのです。それにより、思わぬ「人財」が確保できるかもしれません。