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高齢者の雇用活用

今年の4月より、高齢者雇用安定法が改正となり、高齢者の雇用維持が今まで以上に求められるようになります。しかしながら、高齢者の雇用の活用にあまり前向きでない企業があるのも事実です。皆さんの会社ではどうでしょう?

しばらく前にマクドナルドに立ち寄った時、店内片づけや商品の仕出しなどを70歳前後の高齢者が行っていました。印象に残ったので、後で調べてみると、マクドナルドでは「シニアクルー」という高齢者のアルバイト採用があるそうで、高齢者の雇用を積極的に行っているようです。
人材確保という意味もありますが、マクドナルドの狙いは、それだけではないようです。最近のCMでは、おじいちゃんと孫が一緒にマクドナルドで食事をしている風景が出てきたり、シニア向けの宅配サービスを実施したりと、マクドナルド自体がシニア層の顧客を取り込もうとしている意図が伺えます(実際にシニア層の利用も増えているそうです)。マクドナルドは一般に若者向けの店舗で、シニア層は入店しづらいところがありますが、店員に自分たちと同世代の従業員がいれば、そのハードルを下げる効果があります。
少子高齢化が進む中、サービスを提供する側だけでなく、サービスを受ける側の消費者も高齢者層が増えています。そういった高齢者層を取り込むうえで、業種にもよりますが、サービス提供者も高齢者に合わせた人材を登用していく必要があるといえます。商品開発においても高齢従業員の意見を取り入れて、高齢者の視点に立った商品開発が必要なのでしょう。

一昔前は、女性が殆どいなかったような職場で、女性の雇用を積極的に行い、女性の視点に立ったサービス展開をして成功を収めた企業の例はたくさんあります。それと同じように、高齢者の雇用においても、戦略的に行うことによって業績向上に結び付けることができるかもしれません。

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