１つの現場が終わってみて、「あの現場は、思った以上に経費がかさんで利益がでなかった。もう少し原価管理をちゃんとしておけば良かった。」などと言うことはありませんか？

ご存知の通り、「経理作業」と「原価管理」は、全く別モノです。「経理作業」では、毎月の請求書から原価を集計して、正確な利益を計算します。しかし、いくら正確な利益が計算されたとしても、工事完了までに赤字を発見できなければ、赤字を取り返すことは困難です。

「経理作業」は経理事務が行いますが、「原価管理」は、現場担当者の仕事です。
「原価管理」のポイントは、実行予算を決めることです。実行予算とは、その工事を施工するのに、いくらお金がかかるかを算出したものです。裏を返せば、どれだけ利益が出るかと言うことです。

実行予算を決めることにより、
・現場担当者が、利益を出すことに意識する
・現場担当者が、コスト削減の工夫をする
・現場の運営をイメージできる
・予算と実績を対比することにより、次回にレベルアップできる

最初から複雑な原価管理をする必要はありません。まずは、実行予算をつくり確実に利益が出る体質にしていきましょう。