求人募集の給料の決め方
若干景気が上向いているせいか、パートを正社員に転換したり、新たに社員を増やしたりと各企業とも人の確保を積極的に行っているように思えます。中小企業ですと中途採用が多いと思いますが、その際の求職者の給料はどのように決めているでしょう?
3C分析【Competitor(競合)Company(自社)Customer(顧客)の
頭文字をとったもの】
3C分析とは、もともとマーケティング戦略などに使うフレームワークです。ただ、給料を検討する上でも頭の整理になるので参考にしてみてください。
Competitor(競合)
競合他社はいくらで求人しているかを確認します。求人広告の他、ハローワークのインターネットサービスからも職種、採用形態別に検索をすることができます。
Company(自社)
自社がいくら払えるかということです。資金的な問題もありますが、現有社員とのバランスの問題もあります。競合他社より低くなってしまうようであれば、その他の労働条件で魅力を感じてもらうようにする必要があります。
Customer(顧客)
ここでは「求職者」を指します。求職者が一体いくらなら働いてもいいと思っているのかということです。これを知ることは難しいのですが、そのためには欲しい人材の絞り込みが必要です。男性なのか女性なのか、若い人なのか年配者でもいいのか、経験者なのか未経験者なのか、細かく絞り込めれば、求職者の求める賃金水準をある程度予想することができます。
上記の3Cは求人募集を行う上で当然考えることではありますが、実際は同業他社の相場だけに偏ってしまったり、自社の賃金水準に合わない募集を行ってしまうことがあります。求職者が求める賃金水準については無視してしまうことさえあります。3つの視点に分けて、整理し、適正な給料を提示することが納得のいく求人を行う上で大切です。