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月刊院長先生

かかりつけ薬局へ再編

厚生労働省は、経済財政諮問会議で「薬局構造改革ビジョン」を作成することを表明し、全国に約57,000軒ある薬局を患者の服薬情報を一元管理する「かかりつけ薬局」に再編するための検討に入りました。その狙いは、薬剤師に専門性を発揮させることや、薬の飲み残しや重複投与などの無駄を省き、増大し続ける医療費を何としても抑制しようとするものです。

薬局改革ビジョンは、「門前薬局」から「かかりつけ薬局」へというもので、その機能は以下の様なものです。
 ①立地から機能へ
  24時間対応・在宅対応など、地域のチーム医療の一員として活躍を期待
 ②薬中心から患者中心へ
  調剤中心の業務から「かかりつけ医」と連携した服薬の管理と処方提案の業務へ
 ③バラバラから一つへ
  地域に点在する患者の処方薬の情報を一元的・継続的に薬学的管理し、
  残薬の解消や重複投与を防止する
 ④ジェネリック医薬品(後発薬)の使用促進
  薬剤師の専門性を活かし、2020年度末までに後発薬シェアを80%以上にする

13年度の薬関連の医療費は7兆円に達しており、医療財政を圧迫しています。また、門前薬局は薬局全体の7割を占め、薬剤師の役割は調剤や在庫管理などの薬中心の業務となっています。
改革ビジョンでは、薬局や薬剤師に患者との関わりを増やし、専門性を発揮させる考えです。

来年16年度の診療報酬改定では、上記の内容が大きく調剤報酬に反映される予定ですので、今から情報収集・準備・対応のご検討をお願いいたします。

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