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月刊未来経営

社長のための経理知識 16 日々決算書をつくる

今回は京セラの稲盛和夫会長が、「心を高める、経営を伸ばす」(PHP研究所 P228~229)でおっしゃっておられることをそのまま引用させていただきます。

経営を行うということは、大所高所に立ち、局面でツボを押さえていくことで成り立つような、いわば名人芸ではありません。もっと地道な日々の活動ではないかと考えています。
経営とは、大企業であれ、中小企業であれ、日々の数字の集積です。毎日の経費や売上げの積み上げなくして、経営はできません。
つまり、月末の損益計算書を見て経営を行うのではないのです。毎日のオペレーションの積み上げで、月次の損益計算書が作られるのですから、日々損益計算書をつくっているのだという実感を持って経営に当たるべきです。
もし、毎日のオペレーションの数字を見ないで経営を行おうとするならば、飛行機に乗って、その日一日計器を見ないで操縦をすることと同じです。飛行機はどこへ飛んでいき、どこへ着陸するのか分からなくなってしまいます。
同様に、日々の経営から目を離したら、目標とするものに到達できるわけがありません。それでは経営にならないのです。
私は、損益計算書は経営者の毎日の生き様が累積した結果だと考えています。

日々の決算の是非は、業種ごと異論があろうかと思います。重要な点は、蓋を明けてみて初めて良し悪しが分かるような経営および経営管理をしてはいけないということです。
ダイエットしたければ毎日体重計に乗るように、経営を良くしたければ、できるだけ短い期間で、スピーディかつ正確に決算を組み、その結果と真摯に向き合うことが重要なのです。

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