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月刊未来経営

社長のための経理知識 20 倒産パターン

今さらですが、リーマンブラザーズが倒産しました。
世界を席巻していた、アメリカの証券会社が今や悲惨な状況です。
悲観的にとらえれば、またバブル後の日本のように資産の値下がりが止まらない不況が世界規模でやってくるかも知れません。

倒産には3パターンあります。

1.貸借対照表でつぶれるパターン
バブル期は多くの企業が銀行からの借入を元手に不動産や株式に投資をしました。これにより、日本企業の貸借対照表は資産と負債が両建てでふくらみました。ここで目論見どおり、資産が購入価額以上で売れれば、金利元本を払ってもツリがでます。
しかし裏目に出たらどうなるか。資産価値は下がっても、借入金はそのままですから、売却しても借入の返済ができず、借りてしのぐにも担保価値が下がって借りられずに倒産というパターンです。10年前この倒産があいつぎました。これがそのバブっていた会社だけならともかく、結果として銀行の貸借対照表をボロボロにし、回り回ってまじめな中小企業に貸し渋りや貸しはがしなどということまで起こりました。

2.損益計算書でつぶれるパターン
一番多いパターン。本業で赤字が連続し、貯金を食いつくし、ついには債務返済ができなくなるパターン。いわゆる放漫経営でくくられます。

3.キャッシュフローでつぶれるパターン
あまりないですが、俗に言う黒字倒産。「勘定あって銭足らず」のパターン。AIGなどは、本業は大幅黒字ですから、倒産するとすれば1と3の合わせ技でしょうか。

今後の心配は、やはり1のパターン。今後アメリカで、このタイプの倒産がどの程度でてくるか、そして巡り巡って、日本の中小企業にどの程度影響がでるか、とても心配であります。

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