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執行役員制度のお勧め

「執行役員制度」と聞くと、なじみがないとか、それは大企業の専売特許ではないかと考えられる方がほとんどではないかと思います。しかしこの制度を研究しますと、なかなか使い勝手のよい制度で、中小企業でもその本領を発揮できそうです。

たとえば「取締役工場長」と言った使用人兼務役員の場合、取締役とは言っても名ばかりで、実際の経営には参加せず、取締役会など出席したことがないという方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。このような場合、実態にあった役職が「執行役員」なのです。部長より上、でも会社全体の経営には参画していないといった方にぴったりの役職です。

この執行役員は、会社法上の役員ではありません。あくまで身分的には「労働者」なので、いろいろな意味で取り回しが楽です。たとえば選任に株主総会の決議は不要ですし、登記も必要ありません。でも名刺には「執行役員」と印刷できます。また期末に賞与も払えますし、報酬が定期同額である必要もありません。さらに労災への加入など労働者の権利も確保されています。

1.取締役、常務取締役へのキャリアルートとして、部長より頭一つ出た役職をつくって使うのも良いですし、
2.もう定年となった取締役でも、まだまだ働いていただかねばならない方たちを着陸させる役職として使うのも良いですし、
3.経営をカジ取りする部分を極めて小さい組織とし、原則使用人兼務役員のポストはおかずに、社長、専務、常務以外はすべて執行役員というのも良いと思いますし、
4.取締役会が高齢者ぞろいとなり組織が硬直化している場合、下部組織として執行役員制度を引くことにより、経営者と現場をつなぎ、組織にダイナミズムを生ませるのにも優れているのではないかと思います。

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