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月刊未来経営

会社の承継 その9 相続対策

相続対策の必要性はいまさら言うまでもありませんが、相続対策と言うと、すぐ頭に思いつくのが、相続「税」対策です。ですが相続対策=節税対策という図式は非常に危険です。
相続対策には優先順位があります。その順位とは・・・・
1.(遺産分割で)もめない
2.(相続税を)払える
3.(最後に)節税
この順位は、ほぼ絶対的な順位であります。これを取り違え、本末転倒となってしまった例は星の数ほどあります。

例1 節税目的で多額の借財
大規模な節税を行う場合、ほぼ100%多額の借入が絡みます。つまりこれは借入の相手である資産が予定通りの利回りをあげてくれた場合、初めて成功するスキームなのです。もし予定通りの利回りをあげてくれないばかりか、逆に値下がりなどしたら、借財ばかりが残ります。

例2 節税目的で財産をバラバラに
節税も絡めて、自社の株あるいは1つの土地を、兄弟何人にもバラバラに移動しているケースもよく見ます。結局それを後から相続人が、苦労して、お金もかけて、一人にまとめる作業をしなければならないこともよくあることです。

例3 複雑なスキームで評価額を引き下げたが・・・
複雑なスキームで評価額を下げたものの、法令が変わり、努力が水の泡になるケースもよくあります。相続はいつ発生するか分りません。その時の税制次第でどうなるかわからないことを肝に銘じましょう。

私は、財産はみんながニコニコ笑って暮らすためにあると思います。一体なんのための対策だったのかとならないようにご注意ください。

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