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月刊未来経営

クチコミ

企業にとって最高の宣伝は何でしょうか。それは満足したお客さまの声です。「あの製品はいいよ」というクチコミは、どんなCMよりも強い後押しになります。
逆に「あんな製品買うもんじゃない」「あれはひどい企業だ」といった一言は強烈なダメージになります。マーケティングの巨人コトラーは「満足した顧客はよかったことを3人に話すが、不満のある顧客は11人に不平を漏らす。」と言って、その威力を語っています。

「まぁとはいえクチコミは所詮人の口づてだから、広告メディアに比べれば、良い噂も悪い噂もそんなにスピード感のある話ではない」と考えるのは昔の人です。
昔だったらテレビでCMにお金をかければみんな優先して買っていたのかもしれませんが、今だったらインターネットで嘘がばれてすぐ広まります。今は会社や有名人だけでなく、一般個人がブログやtwitter、Facebookで、たくさんの人に情報を流せる時代になりましたから、どんな広告よりもクチコミがもっとも伝播力が強く、また影響力も強いのではないでしょうか。

そこで意識しなければならないことは何でしょう。
このクチコミの特性を読み切って、その長所を最大限に生かし、攻めに転ずることができれば最高です。お客様の「お誉めの言葉」を効率的に伝播させる仕組みづくりが、今後のプロモーションのカギとなりそうです。
しかし、まず最も大事な、最低限の守りの話としては、インテグリティ。つまり言っていることと、やっていることがちゃんと一致しているということです。当たり前の話ですが商売は信用第一ということです。今はどの時代よりも「いい加減」が許されず、内部告発もざらに起こりえます。広告の文句と商品が一致しているか、信用第一が単なる掛け声になっていないか、厳しいチェックが必要です。

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